こんにちは!!
今回は久しぶりの書評ブログです。
今回、僕が読んだ本は「最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門」という本です。
この本は長年、医師としてオーソモレキュラーに関わってきた溝口徹さんの著書です。
僕はこの本を読んで、オーソモレキュラーの利点や特徴などを理解することができ、世間で出回っている健康法はどのように間違っているのかを理解できたのでその点を今回はシェアしていこうと思います。
また、この本は全300ページほどある本ですが、とても読みやすく久しぶりの良本でした。
なので今回紹介する一部だけでなく、全体を知りたい人はぜひ購入してみてください。
特に本書では、実際の患者さんの具体例を挙げていてとても理解しやすい構造だったのでこのブログを読んだ後に本書を読めばあなたもオーソモレキュラーの虜です笑
それではよろしくお願いいたします。
オーソモレキュラーとは
まずオーソモレキュラーとは何か??
皆さん、こう思うと思います。
そこで定義としては、このオーソモレキュラー療法の創設者のひとりでカナダのエイブラム・ホッファー博士はこのように定義づけています。
わかりますか?笑
分からないと思うので具体的に話していこうと思います。
多くの両方では何かが異常が起きた→栄養素を補う(サプリメントを摂取する)という考え方が一般的だと思います。
しかし、オーソモレキュラーでは何かが起きたときに栄養素を足りる状態までもっていくだけでなく、満ち足りた状態までもっていこうとする考え方です。これが至適量になります。
そのため、人により必要となる栄養素が時には40倍以上も異なる事があるそうです。
それが多くの学会などで大量投与は良くない!!などとの批判にあい、ホッファー氏はかなり医学会から雑に扱われてしまったそうです。
ですが、この至適量を満たすことはその病態を直すだけでなく、その栄養素を基に他のホルモンを生産する臓器などが活発になり、全く異なる病気の改善にも関係するという効果も持つそうです!!
これ、一石二鳥過ぎません??笑むしろそれ以上かも笑
具体的にホッファー博士は何を見つけたのか?
それは1955年ナイアシンが血中コレステロール値を低下させるというものです。
もともとはナイアシンを摂取することでナイアシン欠乏症であるペラグラを予防、治療することができるというものですが、それ以上の至適量まで摂取すると血中コレステロール値を下げるという効果ができたのです。
これこそまさにオーソモレキュラーによる他の病態も改善するものですね!!
この栄養素の不足は血液検査の結果で判断していきます。
ですが、従来の健康診断の結果では、検査項目がどうしても十分といえずオーソモレキュラーではさらに細かいデータから複合的に判断していくそうです。
ここでは割愛しますが、本書では実際の健康診断の結果で正常・異常を判断することは難しいことが具体例をつけて語られています。
そして、栄養素を至適量にもっていく方法ですが、著者のクリニックではサプリメントの摂取や食事指導を行っているそうです。
しかし、サプリメントもどれでもいいわけではなくできるだけ自然由来のものが良いそうです。
というのも市販で売られているものはつくる工程でもともとの栄養素が流れ落ちてしまい、十分量含まれていないことがあるそうです。怖いですね笑
そして、なんといっても重要なのは人は食べたものでできているということです。
次に各栄養素に対する考え方を説明していきます。
それぞれの栄養素との関係
ここでは3大栄養素である「糖質、脂質、タンパク質」について書いていこうと思います。
糖質
まず糖質、つまり炭水化物についてですね。
日本人は白米やラーメンなど身近にこういったものがあることから親しみがある栄養であると思います。
結論から言うと「糖質は必要ない」です笑
びっくりですよね笑あんなに身近に多くのファストフード店があるのに、、笑
理由は血糖値にあります。
皆さん血糖値スパイクという言葉を知っていますか?
これは食後に血糖値がインスリンなどが大量に出ていくために起こるもので、だるさや倦怠感を感じさせ、ひどい場合、動脈硬化などの原因にもなります。
よくお昼後の授業で寝てしまう事もこれに入ります。
そして、現代の問題点は糖質取りすぎ問題です。
よく~欠乏症などの栄養不足が原因で起こる病気がありますが、糖質には欠乏症はありません。
というもの、皆さんが良く思う脳を動かすのは糖分だ!!というのも大きな間違いで、脳を動かすのは脂質からとれるアセチルコリンCoAで行えるのです。
なので、糖質はできるだけ少なくし、血糖値の安定・自律神経を乱さないことが大切になってきます。
脂質
糖質を制限するうえで大切になってくるのがこの脂質です。
理由としては体を動かす栄養源を脂質からとるためです。
また、脂質は様々な種類があり、それらを摂取または、控える事で体の状態をどんどん良くすることができるのです。
例えば、生活習慣病の方はn-6系のリノール酸を控えることが大切になってくるので鶏肉は比較的摂取しないほうが良い食材になります。
また、体のエネルギー源としては飽和脂肪酸という酸化しにくい脂肪を摂取することが望ましいともされています。
それ以外にも動物性・植物性の脂質について本書では議論されているのでぜひ読んでみてください!!
タンパク質
人間にはホメオスタシスという機能があります。
これは日々臓器などが破壊と再生を繰り返すことでそのままの状態を維持するというもので、このための栄養となるのがタンパク質です。
その為、タンパク質はしっかり摂取することが大切です。
ですが注意点が2つあります。
1つ目は腸内環境を良くしておくことです。
タンパク質は腸で吸収されるため、腸の状態が悪いと未消化のたんぱく質が腸内細菌の餌となり、腹部の膨満感につながり、不調をきたします。
2つ目はタンパク質源を日々変えていく事です。
これは毎日同じものを食べていると体にアレルギーを生じてしまうからです。
この様にタンパク質をとることはメリットが多い行為なのでぜひやってみてください!!
対象の病気は???
最後にオーソモレキュラーが有効とされている病気や状態について軽く解説していきます!!
不妊症
妊娠という行為は女性の身体の状態、卵子の質、精子の質などが深くかかわり、栄養との関係も深い分野です。
本書では46歳で念願の妊娠をした事例が書かれていました。
また、赤ちゃんが育つうえでも栄養は必要不可欠であることから、オーソモレキュラー×妊娠は最高の組み合わせだと思います!!
がん
がんの原因として高血糖値&高インスリンが原因であると本書では書かれています。
これは糖質制限と栄養至適量摂取のオーソモレキュラーと相性抜群です。
本書では副作用の強い抗がん剤治療をやめてオーソモレキュラーによって最後の数年を元気に過ごした方の例が載っていていました。
最後まで苦しみながら治療するよりも、自分の意思をもって楽しんで終わりを迎えることができるのは本当に素晴らしいと僕は思いました。
いかがでしたか?
僕はオーソモレキュラーを知り、このような世界もあるのかという感動を感じました!!また、このオーソモレキュラーは今後何か体に不調をきたしたときに強い味方になってくれると思うし、他の無駄な知識に惑わされない強さがあると思います!!
ぜひ皆さんも本書で学んでみてください!!
それでは
おわり。
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